雰囲気を持った洋服がある。「何が違うの?」言葉では説明しきれない空気を纏ったそれは、人間の感性に訴えかけてくるのだ。TAKE&SONSで志しているひとつの到達点がそこにあります。

重厚な撚杢ウールヘリンボーンとコットンコーデュロイ。伝統的な1枚袖のラグランスリーブ。フロントは10ゲージファスナーに各種のメタルパーツなど本気の仕様です。確かに、本作には異様な存在感があり、その佇まいは極めて男性的なコートと言えるでしょう。コットンとは違うウールならではの『落ち着いた迫力』とでも言うのでしょうか『粗野』さと『上品』さを併せ持つ、これまでとは別種の雰囲気を纏ったコートだと思います。

小林 泰彦さんは1977年に著書の中でこう仰っています。
「ヘビーデューティーを服装の体系としてみたとき、驚くほど『アイビー=トラディショナル体系』に似ている。つまりヘビーデューティーのトラディショナルな部分はアイビー=トラディショナル体系のアウトドア部門、あるいはカントリー部門と言える」そして「アイビー=トラディショナルの方にもヘビーデューティーのハートがある」と仰られています。

そのように考えると、かつてHeavyDuty Tradを打ち立てたように、TAKE&SONSの根幹にあるトラディショナルとは本作のような『別種の雰囲気』を纏ったものなのでしょう。Heavy Jacketをご愛用のお客様にも、ライフシーンに応じたひとつのバリエーションとして、新たにワードローブに加えていただきたい1着です。

HEATHER WOOL SACK JACKETと共通の素材は、ウエイトが500gを超えてくるウール。このクラスになると、着込んで身体に馴染ませることが出来ます。私の個人的な見解ですが、エージングを可能にした洋服の場合、数年後の変化を意識しなければなりません。様々なコートの状態を想定し、スタイリングイメージを膨らませた結果、膝上丈が最も汎用性が高くベストだと考えました。本作はまさにその領域にあります。図らずも、日常的に着やすい丈だと思います。
時間を経て、エージングによって洋服を育てていくのも、男の『古き良き嗜み』のひとつではないでしょうか。これも、サステナブルの時代へのひとつのアプローチです。

『顔』とも言うべき衿まわりは、写真のように通常の寝かせた状態で良いかと思いますが、ニュアンスを付けたい場合は、衿が立ち上がりやすいように作ってありますので、お好みに応じて後部を半立ちさせることができます。

裏地は中綿キルトで、PRIMALOFTを使用しています。ブランドネーム脇のピスネームがそれです。PRIMALOFTは、アメリカ軍の要請を受けて開発された羽毛に代わる超微細マイクロファイバー素材。

ハンドウォーマーの内部は微起毛が施されていますので、素手でも冷たさを感じにくいよう配慮されています。袖口はコーデュロイでパイピングがされており、ドット釦でアジャストできる仕様になっています。

内側にはグローブポケットが付きます。大きめなポケットなので、手袋の他にもいろいろ収納できて便利だと思います。
商品名 | HEATHER WOOL FIELD COAT |
品番 | 23301 |
価格 | ¥105,600 (税抜き 96,000) |
展開色 | ブリティッシュグリーン ダークブラウン |
展開サイズ | 1・2・3・4 |
主要素材 | 毛100% |
原産国 | 日本製 |

British Green

Dark Brown
サイズ | 着丈 | 裄丈 | バスト |
---|---|---|---|
1 | 87 | 84.5 | 124 |
2 | 90 | 86.5 | 128 |
3 | 93 | 88.5 | 132 |
4 | 96 | 90.5 | 136 |
- 多少の寸法差、および個体差が発生しますが、全て検品済みで許容範囲での変動であることをご了承ください。
- HPに掲載されている写真はサンプル時点のものです。予告なく、多少の修正が入る場合がございます。
- お使いのモニター環境によって、色の再現性が異なる場合がございます。