SUS PANTSの特徴は、サスペンダーパンツならではの履き方ができること。つまり、普段よりも大きいサイズで、下半身にややボリュームを持ったスタイリングが可能になることではないでしょうか。
2024S/SシーズンのVINTAGE CHINO OVERALLSの系譜といえます。

HEATHER COTTON SUS PANTS + LW LONG GRANPA
本作は、HEATHER COTTON SHORT LOGGER JACKETとのスーチングスタイルでの提案ということもあり、 上着と同じく、従来のゴリゴリの無骨さよりも、繊細なタッチを優先し、洋服に少し都会的ともいえるアンニュイな影を落としました。
つい、勢いも手伝って “都会的ともいえるアンニュイな影” と、分かり辛い表現で書いてしまいましたが、これが何なのかは感じ取っていただく他はなく、例えるなら、それが本作を取り巻く空気感なのでしょう。

HEATHER COTTON SUS PANTS + BOILED WOOL JACQUARD HOODWARMER
今シーズンのそのような雰囲気を本作に落とし込むにあたって、気を付けたポイントがあります。
ひとつはボリューム感。冒頭でお伝えさせていただいたように、ややボリュームのあるシルエットになっています。この『やや』というのがポイントでして、2021F/WシーズンのRUGGED CHINO WORK PANTSほど太くなく、今季のTWEED FARMERS SLACKSよりは太い。ちょうど、両者の中間にあたる、絶妙なボリューム感をサスペンダーで吊るスタイリングに、私は言葉では語り尽くせない、先ほどの『空気感』を垣間見るのです。
次に、上質な素材について。写真からは、もしかしたらウールのパンツに見えるかもしれません。しかし、これはコットンです。一般的にコットンは、表面がフラットでベタな色味になります。そして、触り心地は硬めです。例えばチノパンのように。
それを、ウールのように表面を豊かな表情にし、しなやかで膨らみのある触り心地に作り変えることが出来たなら、カジュアルの表現をストレートなものから、少しモダンに、大人びた感じに変化させられるかもしれない。
そこで、まずは産地の選定から。
これまでTAKE&SONSの綿生地の産地は、遠州地域〜泉州地域を多用してきました。
今回はコットンですが、ウールのような表情を目指すことを主眼に置きましたので、産地を尾州地域に設定しています。尾張一宮を中心とする尾州地域は、ウールの一大生産地ですので「ここで綿を織ることは、他の地域とはまた違ったフィーリングの綿生地ができるのではないか」そう考えました。

一見、ウールに見えるのは、綿の杢糸がなせる技です。
杢糸の奥行きのある表情は実に素晴らしく、グレンチェックはウールと見間違う程の見事な再現性です。
そしてそれは、当初の目標通り、しなやかで膨らみのある素材にしなければいけません。
ここ、尾州には『ションヘル織機』があります。尾州を選ぶ理由はここにありました。
ションヘルは現在主流の革新織機(高速織機)ができるずっと以前の、明治大正時代から60年代あたりまでに活躍した織機です。現存する数少ない貴重なションヘル織機は、経糸の張力が弱く、織るスピードもゆっくりなことから、糸にかかるテンションを限りなく少なくすることができます。
かくして、本作で使用される素材は、しなやかで膨らみのある綿生地になったのです。唯一の問題は、そこにかかる手間と時間がコストに跳ね返ってくることでしょうか、、、

本作はベルトレスデザインのパンツですので、裏側には腰裏が直に叩き付けられています。
したがって、コインポケットは玉縁が切られますが、そこもピスと同様に細玉で仕上げる拘り。

ピスポケットは細玉縁という選択肢以外なかった。
我々は通常、ピスポケットを細玉で仕上げます。それは糸の密度だったり、強度面において、幾つかの条件が揃わないと出来ません。パンツに関しては、常に細玉で仕上げられるよう素材を選定してきました。
通常の片側5mmの玉縁であれば、機械で開けれるところを、片側3mm(細玉)は手作業で作るしかない。アトリエ的に物作りができる工場でないと縫い上げることは難しいのだ。
本作に限らず、TAKE&SONSの洋服は多くの手作業を必要とする為、工程数に比例するように時間もかかる。
1針1針に職人の魂が込められているのです。

ウエストセンターバックのフレキシブルループに関しては、2024S/SシーズンのRUGGED CHINO OFFICER PANTSで搭載しました。
ベルトをして、しゃがんでもウエストとベルトがフリーの状態になる為、ウエストが捲れない仕様です。このことにより、ベルトの変形も防げるメリットがあります。
※このループの詳細は RUGGED CHINO OFFICER PANTS の中程をご覧くださいませ。写真付きで解説があります。

Heavy Dutyを語るとき、ロガージャケットを避けて通ることはできない。そんなロガージャケットに “都会的ともいえるアンニュイな影” を落としたのが、本作の相棒となるHEATHER COTTON SHORT LOGGER JACKETだ。
スーチングスタイルで提案された新しいスタイルは、古き良き “本流” にデザインソースを見出し、現代にて新しく構築されました。これはブランドデビュー当初の原点回帰といえる、Heavy Duty Tradを彷彿とさせるものです。
我々がコンセプトとして掲げる『Heavy Dutyと現代との接点』そのものなのです。
| 商品名 | HEATHER COTTON SUS PANTS |
| 品番 | 24302 |
| 価格 | ¥54,000 (税込 59,400) |
| 展開色 | ブラック |
| 展開サイズ | 1・2・3・4 |
| 主要素材 | 綿98% ポリエステル1% ナイロン1% |
| 原産国 | 日本製 |

Black
| サイズ | ウエスト | 股下 | 膝巾 | 裾巾 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 90 | 78 | 30 | 24.5 |
| 2 | 94 | 78 | 30.5 | 25 |
| 3 | 98 | 78 | 31 | 25.5 |
| 4 | 102 | 78 | 31.5 | 26 |
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