ANGLER CAMO

淡水で一生を過ごすものをTroutといいます。

岩魚や山女といった日本在来種のトラウトをモチーフに、その魚影をデザインし組み込むことでカモフラージュを表現しました。
カモフラージュに見せるには、柄の塊を作る必要があります。そのために、複数の魚影を重なり合わせています。
一見、地色が見えるところでも良く見ると魚影だということがお分かりいただけると思います。

ANGLER CAMOは、カモフラのベースにトラウトを組み込んだのではなく、トラウトそのものでカモフラージュを構築しているのです。

ANGLER
CAMO

渓流で跳ね上がるトラウトの躍動感を表現するため、元絵は手描きで作りました。
手描きならではの『線の不均一さ』がトラウトの力強さを感じさせます。また、跳ね上がる水しぶきを、刷毛で飛ばしたようなブラッシュ感で表現することで、この図案全体に生命力を吹き込んだのです。

ANGLER CAMOのベース生地はコットンリップストップの、Medium Dutyレンジになります。
以下が、ANGLER CAMOを使用した2022S/Sのラインナップです。

ANGLER CAMO SACK JACKET

ANGLER CAMO BUCKET HAT

ANGLER CAMO CASTING JACKET

ANGLER CAMO GAME VEST

ANGLER CAMO PULLOVER SHIRT

ANGLER CAMOは綿を使ったローテクフィールドファブリックです。要は昔のアウトドアファブリックです。現代の合繊を用いたハイテクファブリックの機能には遠く及びません。しかし、綿には天然繊維ならではの肌触りの良さや、生まれ持った吸湿性が備わっています。さらに、度重なる着用によってキズやシワを纏い、その洋服に『味わい』を加えます。これをエージングと呼びます。エージングを想定した物づくりは、我々が最も重要視しているポイントのひとつなのです。この考え方は合繊にはおそらく無いものです。

私は洋服のカッコ良さのひとつはエージングにあると考えております。例えば、古着とかはエージングによるカッコ良さの極みのようなものでしょう。そのようなアプローチで製作されたものが、例えフィールドギアだったとしても、それは経年に耐えうる素材と縫製仕様だからこそ現存しているわけで、その佇まいは新品とは違うエージングされた特別なものになっていることでしょう。

我々が心掛けている物づくりがここにあります。ブランドコンセプトにある文言『ヘビーデュティーと現代との接点を見出したい』とは、フィールドウェアとファッションとの垣根を取っ払ったところにあるスタイル様式。それがTAKE&SONSのFIELD STYLE CLITHESなのです。