TAKE&SONSの○○ジャケットと名が付くものは、大きく2種類に分かれます。
『ラペルジャケット』か『それ以外』か。

例えば、HEAVY JACKETなどが『それ以外』にあたります。他方『ラペルジャケット』とは、当該商品のようなノッチドラペルデザインのジャケットを指します。
両者は寸法表の数値も違いますが、それ以上にフィットそのものが大きく異なります。これは設計が大きく異なるからに他なりません。
ラペルジャケットは、より立体的に設計し、必要以上のボリュームをカットすることでエレガントなシルエットを作ることを信条としています。故に『ある程度のフィット感』があります。これが着用感の違いとなって現れるのです。
ラペルジャケットとは、紳士服の数あるアイテムの中で最もエレガントな存在であり、それを楽しむことは紳士の嗜みのひとつだと考えております。
品番 | 価格 |
---|---|
22301 | ¥58,300 (税抜き 53,000) |
色 | サイズ | 主要素材 | 原産国 |
---|---|---|---|
ゴールドブラウン ネイビー | 1 , 2 , 3 , 4 | コーデュロイ | 日本 |

ゴールドブラウン

ネイビー
サイズ | 着丈 | 肩巾 | 袖丈 | バスト |
1 | 72 | 48 | 58.5 | 112 |
2 | 74 | 49.5 | 60 | 116 |
3 | 76 | 51 | 61.5 | 120 |
4 | 78 | 52.5 | 63 | 124 |
近年の紡績技術で生まれたシルクのような光沢感と滑らかさを持った、ケバの少ない綺麗な糸=コンパクトヤーンを使用した9ウェル・コーデュロイを使用しています。
コーデュロイの最大の特徴は『畝』ですが、その畝を計る単位を『ウェル』といいます。これは1インチ間に何本の畝があるかで表現されます。
つまり、当該商品には9本畝があることになります。見た目はそれなりの迫力です!同時に重厚感を出すために生地のウエイトを上げました。
コンパクト糸を使用した美しい生地表面をそのまま使うのは、TAKE&SONS的には綺麗過ぎます。そこで、敢えて加工を施し『ケバ』と『アタリ』を作ることで、上品さを抑えて少しラギットな佇まいに仕上げました。

次に、仕立てに関してですが、ブランド設立当初からしばらくやっていた『HeavyDuty Trad』は、日本屈指のドレス工場にて、フルキャンバス仕立ての手作業を駆使した本格的なテーラードジャケットでした。その後、徐々にカジュアルにシフトし『Fielder Bags』へと進化します。ゲームポケットや複雑化したパッチポケットのラペルジャケット群です。これらはカジュアル工場でないと縫えない仕様とデザインでした。基本的な着用感はパターン設計によるところが大きかったと思います。
双方はテイストの違いであって、どちらが優れているというものではありません。
今回はドレス工場で仕立てつつ、構造をカジュアル化させるという新しい試みを行いました。
前に回した肩、衿の殺し方、字の目への執着、アームホールの閉じなど、組み立てのアプローチを基本に戻して着用感を向上させつつも、外観のカジュアル化を図ったのです。
スーツ工場といっても、以前のフルキャンバス仕立てではありません。内蔵物を一切排除したカジュアル仕立てです。このくらいが今の気分なのです。
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