2016F/Wにデビューして以来、12回目の展示会を迎えることができました。
今年はオリンピックの影響もあり、展示会の開催時期が分散していたようです。最後の山場はお盆明け週だったのではないでしょか。
これまでの道のりで多くのトラブルが発生してきた今シーズン。『最後の山場』に間に合って良かった、、、と思ったものも束の間。東京は緊急事態宣言が発令され、過去最悪のコロナ禍での開催となったのでした。

TAKE&SONSはトレンドと一線を画した物作りを心掛けております。
最近ようやく落ち着いてきましたが、ストラップベストやポケットディテールジャケットの類は、ここのところ奇しくもトレンドに抵触してきました。我々はそのようなトレンドとは関係なく、こういったスタイルをブランド設立時から提案し続けてきました。
ファッションの形態に『ワーク』や『ミリタリー』といった普遍的なスタイルがありますが、我々の提案する洋服にもフィールドに根差した背景があり、同時にスタイルがあります。それを『Field Style』と呼び、表現してきたつもりです。

TAKE&SONSのいくつかの洋服は『時を経て味わいを増した佇まい』を完成形としてイメージし製作しております。
これらの洋服は、昨今の移り変わりの激しいトレンド服とは一線を画し、エージングによってその佇まいを進化させるものです。これらをファッションとして創造することをTAKE&SONSでは『ヘビーデューティーと現代との接点を見出したい』という言葉で表現し、コンセプトにしています。
「トレンドとは移ろい行くもの。スタイルとは永遠のもの。」という言葉がありますが、これらの装いも『ひとつのスタイル』として成立するのではないでしょうか。と私は考えております。

2022S/Sシーズンは『ANGLER CAMO』シリーズがデビューします。
普通のカモフラに見えるかもしれませんが、よく見ていただくと『魚』だということがお分かりいただけると思います。渓流魚の魚影で組まれたカモフラージュはちょっとした遊び心です。

HUNTER CAMOも健在。
これがアメリカの本物のハンティングカモです!
今シーズンは他にも『注染』による職人の手染めシャツなど、柄物が多く見られます。これらを上手くスタイリングに組み込むことで、無地ベースにアクセントを付けていただきたいのです。他にもBUCKET HATをカラーマッチさせるのも良いでしょう。意外にもハットはスタイリングのキモになります。

WRAP PANTSは無地ながら、その存在感は他を圧倒しています。
先ほどの柄物に加えて、こういった特殊なアイテムをスタイリングに取り込んでいただけたら嬉しく思います。これぞ、2022S/SシーズンのTAKE&SONSを象徴するアイテムといえるでしょう。
スタイリングの参考写真は『2022S/S Collection』の中に散りばめられています。是非ご覧くださいませ!
早いもので、ブランドデビューから6年目となりました。
多くの人と出会うことでブランドを取り巻く環境が変化してきたのがここ半年ほど。少しづつではありますが、何かが動いているのを感じています。
その一例として、新たな店舗が増えています。そのお店のお客様の眼に、初めて見るTAKE&SONSはどう映るのだろうか。気に入ってもらえるだろうか、、、不安と期待が入り乱れます。
このご時世、こんな心持ちになれたことに感謝します。
TAKE&SONSをお取り扱いいただいているお店の皆様、この場を借りてお礼をお伝えさせていただきます。
最後になりますが、全てのお客さまに感謝の意を。
皆様に支えられてTAKE&SONSは成長していけたらと切に願います。
2021/8/24 TAKE&SONS 山沢