1879年にトーマス・バーバリーが開発したと言われるギャバジン。
ギャバジンはバーバリー社を代表するアイテム「トレンチコート」に使用され、悪天候から兵士達の身体を守りました。この史実に基づく私的解釈では、ギャバジンもまた「対天候性素材=フィールドファブリック」という側面があるかと。

品番 : 20306
価格 : ¥ 135,000 + 税
展開色 : ベージュ
サイズ展開 : 2,3
主要素材 : 綿 100%
原産国: 日本
サイズ | 着丈 | 裄丈 | バスト |
2 | 117 | 85 | 130 |
3 | 120 | 87 | 134 |
この素材の特徴は綿の双糸を強撚にし、高密度に織ることに尽きるのではないでしょうか。
飛躍的に強度が増した綿糸は、水分を含むと膨張します。ギャバジンは糸密度が高いので、糸が少し膨張しただだけで隙間は塞がります。これが耐水性を上げる仕組み。反対に、乾燥時は糸に隙間が生まれ通気性を向上させてくれます。
64クロスにも見られるこれら一連の野外機能を有した素材を「フィールドファブリック」とT&Sでは呼び、GORE-TEXをはじめとする「ハイテク素材」に対して「ローテク素材」と位置付けています。
そんなローテク・フィールドファブリック(LFF)の中で、ギャバジンにはエレガントな「美しい光沢」という際立った個性があります。
実際にTrench33に使用している糸番手は割愛させていただきますが、この美しい光沢感は、コートの佇まいを一層エレガントに演出してくれます。

次にフィールド繋がりで考えると、LFFに相応しい裏地といえば「Hunter Camo」択一かと。ギャバジンというオーセンティックな素材にフィールドの魂が宿りました。
バックルベルトのDカンなどと同様に、クラシックディテールとして「貫通ポケット」が挙げられます。上記写真のウエスト付近に見える玉縁がそれです。これは外側から内側へアクセスすることを可能にする仕様で、裏地側のマガジンポケットにもアクセスが可能になります。ここにはグローブなどを収納しておくのもいいですね。また、モッサの衿ライナーも忘れてはいけないクラシックディテールです。
Memo

LFF
LFFとは、ローテク・フィールドファブリックの略称のことである。ここでいうローテク素材とは、綿を主軸に構成され、かつクラシカルな技法によって織り上げられた対天候性素材のこと。この手の素材はエージングによって「味わい」を増すことからT&Sが好んで使用する傾向にある。なお、世間ではLFFと言っても通じないので注意が必要だ。

HunterCamo
軍用のカモフラージュがMilitaryCamoと呼ばれるなら、我々Hunterにとってのカモフラージュは、このRealTreeだろう。
これを「Hunter Camo」と呼びたい。そう意気込んでアメリカとの交渉を開始。入手までに実に1年半という時間がかかったのだった、、、
今回は裏地に使用。T&Sでは度々登場する主要素材。

TrenchCoat
トレンチコートは個人的に思い入れが強いアイテム。AVON HOUSEを担当していた当時、本格的なトレンチコートに苦労したものです、、、今回もパターン作成に1週間という時間がかかってしまった。洋服という枠内で、もしかするとトレンチの難易度は最高峰に位置するのかもしれない。
T&S史上、最高傑作の完成です。
- 多少の寸法差および個体差がありますが、全て検査済みで許容範囲内での変動となります。
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