You are too beautiful
Eddie Higgins Trio/2007
3月に入ってから連日の雨でしたが、幸いに今週は晴天。春の日差しの中で展示会を迎えることができました。
ここ、渋谷で展示会を行うのは初となります。
再開発エリアから道1本隔てて生き残った「昭和なビル」は、階段の設計など随所に当時の面影を残すレトロな建造物です。
階段を踏み外さないよう、お気をつけください。と招待状に記させていただいたとおりの風景が眼前に広がる。そんな空間の片隅にて。
今シーズンは「ジャケットスタイル」に対するアプローチに変化があります。
それは昨年の「HeavyDuty Trad」を経て辿り着いた、非構築的な仕立てとフォルムで構成された「Fielder Bags」と呼ばれるものです。
今後もジャケットスタイルの軸となっていくことでしょう。
Heavy Jacketも同様に軽やかになりました。
特筆すべきはHaoriでしょうか。
礼装という側面を持ち合わせた羽織りの歴史は古く、我々日本人にとって馴染み深い装いのひとつです。
その場に相応しい羽織りがあります。
それなら「フィールドへの敬意を装いで示したい。」そんな羽織りがあってもいいじゃない。
展示会のビジュアルにはラペルジャケットを前面に出しましたが、ブランドの根幹部がHeavy Jacketだということは疑う余地もありません。それはブランド設立当時から変わらぬDNAなのです。
フィールドにおけるカモフラージュ柄のラインナップも忘れてはいけません。
「HunterCamo Collection」は今回で2シーズン目となりました。
3レイヤーを搭載したフリースは本来、スポーティーなアイテムですが、何処となく「洋服」の佇まいを残しています。それがアウトドアブランドではなく「洋服屋」としての拘りでもあります。
一方の「SplashCamo」は都会的にアレンジされたカモフラージュ柄です。
カモフラージュとは言うものの、この柄ではとても隠れることは出来ません。そんな個性的な柄だからこそ「都会というジャングル」では有効なのです。
T&Sの洋服の根幹には、すべからく「フィールド」に根ざした要素が存在しており「時を経て“ 味わい ”を増した洋服の佇まい」を完成形としてイメージし、制作しております。
それは、現代のトレンドとは一線を画すかもしれません。しかし、私はこう思うのです。
「時代と逆流するかもしれないが
男が着るからこそ格好良い服を作りたい」
〜 ブランドコンセプトより 〜
活動を開始して以来、7度目の展示会を迎えることができました。
当ブログのアクセス数、お問い合わせ回数、いずれも凄まじく伸びております。これは偏に、お客様あってのことです。皆さまに支えられてTAKE & SONSは成長していけたらと切に願います。
最後になりますが、お取り扱いいただいているショップ ご担当者様に感謝の意を。
そして、ご来場いただいた全ての皆様に、この場を借りてお礼を言わせていただきます。
2019 / 3 / 15 TAKE & SONS 山沢
男女共にスタイリングが似てきている。
時代と逆流するかもしれないが
男が着るからこそ格好良い服を作りたい。
私は、ヘビーデューティーと現代との
接点を見出したいと考えています。