今年の秋は「Traditional」にキメてみてはどうだろうか。
アウトドアスタイルはスポーティーに表現され、より若々しく軽やかなカジュアルスタイルとなった昨今、この嵐は吹き止むことを知らない。
そんな潮流とは別の世界があります。それが「Heavy Duty Trad」です。
これはTAKE & SONSの根本にあるTraditionalを表現した際に生まれた言葉です。なので、そんな言葉は存在しません。
私は常に思うのです。「男が着るからこそ格好良い服があるはずだ」と。そこには、滲み出てくるような雰囲気がなければならない。男の格好良さとは、実に「味わい深い」ものなのだ。
この秋、T&Sは「No,1 Sack Suit」「Norfolk Jacket」といった歴史上のジャケットに挑みました。
これらは歴史に残るジャケットとして双璧を成しています。
先達たちの作品に失礼のないように、この作業は慎重に進められてきました。
緻密に設計されたパターンと、素材・縫製に至る全工程の随所に現代の技術の粋をちりばめ、拘り抜いて「Norfolk Jacket」と「No,1 Jacket」は製作されています。
着込むほどに身体に馴染むことを前提とし、そのようにエージングされた時、ジャケットの佇まいは本来の姿となります。先に述べさせていただいた「滲み出てくるような雰囲気」とはこうして出来るものなのだ。
シャツはボタンダウンで決まりでしょう。最後にバタフライノットを結ぶことを忘れてはならない。「遊び心」は常に必要なのだ。
それが「Heavy Duty Trad」なのです。