【Beige】
【Khaki】
Norfolk Jacket
No : 18303
Price : ¥56,000 +tax
Col : Beige / Khaki
Size : 1,2,3
Main fabric : Shuttle Chino / Japan
Country of origin : Japan
Norfolk Jacketは、その名の通りイギリスのノーフォーク地方発祥であることは間違いありませんが、その誕生に謎の多いアイテムです。
「稀代の洒落者エドワード7世が1860年代に愛用し、後に貴族の間で広がっていった」との説もあります。他にも私の好きな「Homburg Hut」など、英国王がその誕生に関係しているアイテムは数多く、さながら英国王室はメンズモードを牽引してきた歴史そのものと言ったところでしょうか。
ノーフォークジャケットは主に狩猟で着用されていましたが、20世紀前半にはスキーやゴルフといったスポーツに使用されるようになります。
当然ディテールにおいても特徴があり、フロントデザインは狭いVゾーンの4つ釦、背中にはアクションプリーツ、ウエストベルトとパッチポケットなどが挙げられますが、時代の用途に合わせて、これらのディテールは刻々と変化してきた歴史があり、このジャケットの謎を深める要因にもなっています。
これらのことから、ノーフォークジャケットが「目的」のために特化したジャケットだったことがうかがえます。
数あるフィールドジャケットの中でも、独特の存在感を放つノーフォークジャケットはT & Sの「HD Trad」には必要不可欠なアイテムだと思います。
次にHD Tradを考えた時、その極致はスーツスタイルに行き着くのではなかろうか。と思うわけです。しかしながら「スーツ」と言うと流石にエレガントな印象。そこで私は、コットンでそれを表現することにしました。
*同素材の『Chino Pants』とのセットアップ企画。
他に「バタフライ・タイ」など、HD Tradを演出するアクセサリーもラインナップ予定。
使用する素材には同様の迫力を求めたい。
ここはシャトル織機を使うしかなく、10番手という極太の糸を密度を上げて低速で打ち込んでいく。そうすることで、現代の生活では馴染みが無いラギットな生地が出来上がります。この「ラギット感」を生み出す最大の要因は「シャトル織機」にあります。
基本的には人間が手足を使って生地を織るのと同じく、人の手による調整を多く必要とする為に、扱う職人さんによって織り上がりが変わるなど、手織りに近い生地感が得られます。
また、シャトル織機でゆっくり時間をかけて織られた生地は、かさ高があるので表面に凹凸が残り良い意味でムラができる。加えてこの生地は一見無地に見えますが、緯糸の濃度を若干濃くしたシャンブレー生地です。これは生地表面に「表情」を作り出すための工夫であり、言われなければ分からないようなことですが、見る人は「感覚」の中でその変化を捉えています。ここに日本の職人技が垣間見れるのです。
これもまた、一つの「究極形」と言えます。
アメリカの3つ釦 2つ掛けも良いですが、T & Sでは3つ釦 1つ掛けでキメたい。これはVANが主流としたスタイルで、私も憧れを持つ着こなし方です。
着込むほどに身体に馴染む。そんなジャケットが欲しかった。
それを可能にするこの素材の特徴を生かすために、不要と思われた「裏地」は使用せず、あえて一重仕立てで製作しています。
ハンティングに始まり後にスポーツ用に着用されたノーフォークジャケットは、その後市民権を得るまでに成長していきます。そのきっかけを作ったのが自転車の発明と言われています。
Classic Bikeで、このジャケットをいかがでしょうか?
-
多少の寸法の誤差、および個体差がありますが、全て検品済みで許容内での変動になります。ご了承下さい。
- お使いのPC環境によって、色の再現性が異なる場合がございます。