Crazy Jeans

Beige

Gray


Crazy Jeans

No: 17306
Price: ¥ 32,000+tax
Col: Beige / Gray
Size: 1,2,3,4
Main fabric: 14oz Selvage Denim / Japan
Country of origin: Kojima / Japan


「ヘビージャケットを十分に引き立ててくれるパンツが欲しい!」サンプル製作を開始したのが1年前。ある種のライフワークのように取り組んできましたが、ようやくそれも終わります。

「今シーズン、これと双璧になるパンツを作れる気がしない、、、」パンツ1本化の理由です。

今期、T&Sのスタイリングには常に「Crazy Jeans」がある。
これはラインナップ全ての上着にベストマッチする「渾身のパンツ」なのであります。

*股下は短く設定されています。
1回だけロールアップしてソックスを見せたり、ブーツと合わせたりする為に適した寸法として設定しており、短めに履いていただきたいという思いが込められています。


昔ながらの「狭幅織機」で織られたデニムは佇まいが違う。
それを私は美しいと感じる。きっと当ブログのお客様にもそう感じていただけるはずだ。

しかし「美しい」という表現は一般的には、現代の革新織機で織られたデニムの均一な表面のことを言うのかもしれない、、、
革新織機は高速駆動の生産効率の高さから糸の張力が強い。
テンションのかかった生地は硬く、フラットで均一の表情になる。そして製品も同様に、、、

このデニムは「シャトル織機」という旧式織機を使用している。
まずはスピードに関して。織れる生地幅が違うので面積比でいうと、実に1/5とも1/6とも言われています。それだけ低速で織ると、糸のテンションを弱くできるのです。

これが表面に凹凸を作り、ムラを生み「味わい」として製品に現れてくる。
こうして、柔らかくエージングを楽しめるジーンズとなるわけだ。

ここで「エージング」について。デニムの経年変化の代表格は、いわゆる「色落ち」ではないでしょうか。
そのためには、生地の設計が重要になります。
使用する糸は1本の糸に太い部分と細い部分をランダムに施した「ムラ糸」を使用しています。紡績技術が発達する以前は自然的に発生していたこの糸の再現こそ、今日の画期的紡績技術の一つと言えます。この糸を使用することで生み出される色の落ち感は近年になり、アジわいとして評価されています。

面白いものですね。均一な糸が引ける時代になって、ムラ糸が評価されるなんて。
レコードなんかも同じですかね、、、そのように考えると、時代を超えて通用するモノは存在しますし、消費の時代だからこそ、本物を見極めたいものです。

私と同じくこの生地を「美しい」と感じたお客様は「HDなお人」だ。

*組み立ては「デニムの聖地」岡山県は児島にて、思う存分職人にやってもらった。
縫製と加工に関しては、別途レポートを上げたい。とてもじゃないけどここには書ききれない、、、


商品名の「Crazy」とは、トラッドな商品に見られる「Crazy Pattern」に由来します。
決して「狂っている」ではないので注意が必要だ。

14oz Selvage Denimをメインファブリックに、異なる素材を組み込んでいる。
素材それぞれに収縮や膨張などの数値は様々だ。
その数値を加工場で抽出しパターン設計に落とし込み、手加減を加えながら縫製していく。まさに職人技。

【左写真】フライフロントとなります。

【右写真】ブランドネームはコットンなので加工後に染まってますが、これもご愛嬌。


  • 多少の寸法の誤差、および個体差がありますが、全て検品済みで許容内での変動になります。ご了承下さい。
  • 時間と共に色がいい具合に落ちていき、表情を変化させます。
    このエージングをお楽しみいただけるよう企画された商品です。ですので、インディゴ染料の「色落ち」や「色移り」などには十分にご注意ください。
  • お使いのPC環境によって、色の再現性が異なる場合がございます。

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