前回の投稿『改めて原点を。』でHEAVY JACKETの製作を一時休止するに至った旨を書きました。
TAKE&SONSのトラッドを表現するためのブルゾンとして、HARRINGTON JACKETを選択したのは、着こなしをシンプルにしたかったという今の気分もあります。
問題は「シンプルでありながら、HEAVY JACKETの代わりとしての個性を発揮できるか?」だろう、、、

STWAX BOA HARRINGTON JACKET ゴールドブラウン / W・L・C BANDCOLLAR SHIRT ブラウン
CHINO FIELD CARGO ベージュ / CORDUROY EAR FLAP BACKET ゴールドブラウン
HARRINGTON JACKETは、1960年代のアメリカの番組『Peyton Place』で、Ryan O’Neal演じるRodney Harringtonが着用したことに由来します。
このようなシンプルデザインのジャケットは多岐に渡り、その数だけ呼び名も存在します。例えば、日本ではスイングトップと呼ばれますが、これはVANの石津 謙介氏がゴルフのスイングから命名したと言われています。ですので、正確にはVANの製品にのみ使用されるものだと思いますが、広く市民権を得たことにより、日本ではこのような製品全般をスイングトップ と呼ぶようになりました。
トラッドを表現する上で、これは避けて通れない道だと感じました。

STWAX BOA HARRINGTON JACKET グレー / W・L・C BANDCOLLAR SHIRT ブラック
CORDUROY EAR FLAP BACKET ネイビー / RUGGED CHINO WORK PANTS カーキ (2021 F/W)
冒頭に書いた問題点をずっと抱えての作業でしたので、その残像がサンプルが上がっても尚、頭に残っていたのでしょう。実物を目の前にしても自信を持てずにいました。ところが、撮影当日にカメラのファインダー越しに見た時、私は震えました。本当にカッコ良かったんです。
ファインダーを介して、初めて客観的に見れたのだと思います。

素材の選定、ボリューム感、構造にいたる全ての要素をTAKE&SONS流に熟していますが、その外観からは原型へのリスペクトが見て取れ、HARRINGTON JACKETの範疇と言えるものだと思います。
特徴のひとつといえるショート丈を生かして、シャツの裾を出すレイヤードをお勧めします。トップスはボリュームがありますが、ショート丈なのでバランスも良く決まるはずです。そして、シンプルなトップスのデザインに合わせるパンツには、カーゴポケットなどのアクセントが似合うものです。
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