現在製造されていないことから、程度を見極めて中古を購入するしかない旧ディフェンダー。
それは必ずしも良い状態であるとは限りません。私の2号もそうです。
乗っていると出てくるんですね。不具合が。
直すしかないですね。
私がお願いしているのは「GARAGE66」さん。
持ち込みパーツも合わせて、40パーツ強の修理交換に加えて、ワンオフでパーツを製作していただき、シフター部分もカスタムしてもらいました。工期は実に2ヶ月間。
その甲斐あって生まれ変わりました!
この場を借りてお礼を申し上げます。
機械部に加えて、内装も検討の余地ありです。
パーツは全てイギリスから輸入し、ここからは自分で作業をします。まずはシートから。

ファブリックを剥がすとスポンジがボロボロです。劣化によって黄色い粉となり、シート下に溜まるんです。これも直したいところです。

新品のスポンジにしたついでに、シートヒーターも装着。スイッチはまだ購入していないので接続されていませんが、後からやるのも大変なのでヒーター本体はこの時点で付けちゃいます。それと折角なのでシートファブリックも交換しましょう。
これをフロント3座席、リア長椅子(3人用)合わせて6座席やっていると腱鞘炎になります。ご注意ください。マジで力仕事です!

これはフロント座席を取っ払った状態です。汚れも酷いので、この機会に掃除もしっかり行います。
シートボックスを覆うマットは純正で、このマットの下は鉄板になります。ネジ穴からは地面が見える状態。

ボロボロになった純正のヤワなマットを取っ払い、新たにR380 Moulded Matting Systemを組み込もうと思います。この写真がそれです。
R380 Moulded Matting Systemは遮熱性と遮音性に対し、最高のパフォーマンスを提供するそうでして、以前から気になっていました。
夏場のディフェンダーには「自熱」という大敵がいます。車体の熱がそのまま上がってきて、暑くてしょうがないんです。それと音に関してですが、これは元々、個人的にさほど気にしてませんが、ディーゼルエンジン特有の音と振動に効果があるとのこと。
これも車屋さんにお願いしても「やってもらえない系の作業」かもしれません。
かなりの手間を要するので、自分で時間をかけて丁寧にやった方が綺麗かもしれませんよ!
R380 Moulded Matting Systemは、①バルクヘッド、②ギアトンネルからフロア、③シートボックス部分の3パーツで構成されており、それぞれが一体整形になっています。故に最高の遮熱性と遮音性を提供するのですが、ひとつ難点がありまして、、、車体に合わせこむ必要があるんです。ワンタッチというわけにはいかないんですね。
聞くところによると、ディフェンダーは均一性に欠けるから、例えばネジ穴をひとつとっても、車両ごとに位置が異なるんだとか。また、車載設備も多種多様なディフェンダーに対応するためだそうです。
そんなわけで、シート下の収納ボックスの入り口位置、配管類とネジ穴位置などのトレースを正確に行う必要があります。ここで、カット&穴あけを間違えでもしたら大惨事ですから。私はクラフト紙でパターンを取り、マットに転写しました。この時、サイドブレーキを一時的に取り外す必要があるかもしれません。
ところでこのマット、厚みが1cm程あるので、なんといっても重い。
作業中、何度か上げ下ろしを行うので、腰には注意が必要です。
いよいよ、その効果を確認するべく「いざ出撃!」となった段階で「コロナ自粛」が始まり、今に至るのでした、、、
心残りであることは言うまでもなく、それを隠しきれない今日この頃なのであります。