2019年2月19日、ひとつの歴史が幕を閉じました。
Karl Lagerfeld氏は私にとって憧れそのものでした。
90年代、パリにいた当時「CHANELに入りたい」という私の願望は遂に叶うことはありませんでした。それ故、憧れのままでいれるのかもしれません。
その頃、私はDiorに。友人がCHANELにいました。彼女はイラストレーターとしてKarl Lagerfeld氏のデザイン・インスピレーションを具現化する仕事に就いており、年間10コレクション程こなしていたのではないでしょうか。
日本にいるとPret a Porterが年2回、Haute Coutureが年2回の年間4コレクションのイメージですが、実はもっとやっているんですね。その激務は想像に難しくありません。その分、給料も良いですけどね。
彼女が結婚したとき、Haute Coutureのウェディングドレスが会社からプレゼントされました。なんでもCHANELの伝統なんだとか。素敵なお話しですね。
90年代、氏はとても恰幅のいい体型をされていて、そのオーラがカッコ良かったんです。生きながらにパリモードの歴史に名が刻まれている。そんな最後の巨匠でした。
私にとっての「ひとつの時代」が終わったのです。