何事も「心構え」が重要です。
ということで、銃を構え「想定される動線」を銃身で弧を描くようになぞります。これは獲物が猟犬に追われ、全速力で突進してきたときに対処するためのシュミレーション。
獲物が通る道を予め想定し、最適と思われる位置に陣取るわけですが、ご覧の通り、山の中には木々が立ち込んでいます。わずか数メートルの木々の隙間を全速力で走り抜ける動物を仕留めるチャンスは1回と思って良いでしょう。
鹿の場合は飛びながら走るので上下に動きます。まさに「瞬間」を狙うことになります。
ふと気がつくと、斜面の下の方から「音」が近付いてきました。
「うぉ、かわいい、、、」
こちらを見ているのは狸です。その先にはもう一匹、前を向いて斜面を上がっていく狸がいます。写真で見て取れますか?
カップルは警戒する様子もなく、至近距離でドングリを食べながら坂道を上がって行きました。
狸は狩猟対象です。地元では獲らなければいけない部類に属しますが、この場には私一人。
「見なかったことにしよう」そう思い込むことにしたのです。
実害を被っている地元の方には申し訳ありませんが、私には無理でした、、、これ、チームには内緒です。