Wading Vestのフロントテープにはアジャスト機構があります。
これはShooting VestをはじめT&Sに見られる仕様ですが、Wading Vestに関しては他モデルと違い、独自の仕様となっていますので追記させていただきます。
これは裏面に付いたゲームポケットですが、一般的にゲームポケットは表面に付くものです。Wading Vestの場合はデザイン密度の関係で裏面に配置してあります。
表面の多数のポケットに加え、ゲームポケットが身頃全域に「収納力」を与え、さらに内ポケットへと続くディテールがこのベスト最大の特徴と言えます。
これらは極めて複雑な構造故に、フィールドテストを経て「フロントテープアジャスト機構」は、以下のようにWading Vestに最適化が図られています。
この段階で他のモデルと違いがあるんですが、これが通常の止め方になります。基本的にはこの状態でご着用いただけます。
冬場の釣行などで、重衣料の上にご着用される場合など「アジャスト」が必要な時は、このように捻って止めてください。
見落としがちな部分ですので、改めて書かせていただきましたが、このベスト自体は安定感がありますので、そもそもフロントは止めないでも問題ないかもしれません。
また、一般的な渓流ベストと比較して少々重たく感じることがあるかもしれませんが、これは古き良きHeavy Dutyに対する私なりの想いを元に選定された素材、ファスナー(普通は10Gサイズは絶対に使いません)などの質実剛健なマテリアル達によるものです。
結果、このベストが醸し出す雰囲気は現在主流の「スポーティー」とは一線を画しているのもまた事実であります。
全てはこの「佇まい」を生み出すために。
私はHeavy Dutyと日常の接点作り出したいと考えています。