幻想的な霧が立ち込めている。
天城峠を越えると気温が上がりますね。この霧はそのせいでしょうか。
メンバーと車道で別れて「タツ」に向かう道中は1人だ。無線で繋がっているとはいえ、こんなところを1人で歩くのは心細い、、、「別の世界」に入り込んでしまうのでは、と不安になるものです。
道なき道をしばらく歩き「タツ」に着く頃には霧も晴れてきました。ふと目に入ったのが、枝に刺さったショットシェル。きっとここで獲物を仕留めたのでしょう。随分錆びているところを見ると今猟期ではなさそうですね。
鹿に食べられたのでしょうか。木の皮が剥がされて、とうに死んでいる森が広がっています。
木は簡単に言うと「外側」で生きています。内側は死んだ細胞です。なので、鳥や小動物が木の内部に住んでも木は生き続けることができるのですが、このように皮を剥がされてしまっては死んでしまいます。
死んでしまった木はやがて倒木となり、大地に張られた根もなくなり地盤は弱いものになります。そこに大雨が降ると大災害が起こります。こうした「獣害」とみられる土砂崩れなどの被害が全国で発生しているのです。
前回は農業被害について書きましたが、この一連の問題は深刻な状況となって我々の目前に現れました。
古くは、ハンターたちによって固体調整が行われていましたが、現在ではその減少に反比例するように鹿は増え続けています、、、このままではヤバいぞ、日本。