雑誌「HUNT」の連載企画「シューティングベストを作る」が進行している今日この頃。
デザイン構想も終え、いよいよ生地の段階に入ったところであります。
明日、5/31発売のHUNT vol.16では、その模様となるのですが、日々ライフワークのように生地を見ている私は、早い段階から「今回は、生地から作らなければならないかも、、、」と感じていました。
なぜなら、相応しい生地の心当たりがないからです。
このベストの用途は、A面では「射撃場」B面では「フィールドや街着」としてのファッションという欲張りなものです。
射撃に関しては、ある程度の「軽量」さが求められる。且つ、相反する要素として「強度」は必須となろう。
夏は汗との戦いであるが故に「洗濯」が欠かせない。
フィールドにおいては「火の粉にも強い素材」が求められ、ファッションにおいては、生地に「味わい」が欲しいところだ。
実に欲張りな生地である、、、
ここで問題となるのが、コットン生地は「小ロット」で作れないという現実。
ウールのように小回りが利かない。「さて、どうしたものか、、、」
「直談判しかない!」
そこで、かねてからT & Sがお世話になっている「(株) 田中織物工場」さんに詳細を伝え、お願いをしたところ、快く引き受けてくださったのです。
こうして、浜松に乗り込むこととなりました。
vol.2につづく。